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およそ2週間後に開催されるEast Japan Series第1戦を目前に控えた4月20日、MARCH Cup参加者およびレースカーユーザー、そして今シーズンから参戦を予定しているドライバーを対象に、富士スピードウェイにてNISSAN RACING SCHOOLが行われた。今年最初となる今回のスクールでは、昨年に引き続き、A〜Dの4クラスに分け、各々のレベルに合わせた、よりレベルアップがしやすいような工夫が特徴となっている。
担当する講師も、レース常連組のAクラスには影山正美、比較的経験が浅いドライバーを集めたBクラスは星野一樹、今シーズン初参加のドライバーが多いCクラスが田中哲也、そしてレンタル車両を使用するDクラスが藤井誠暢と、スクールではおなじみの4人が名を連ねた。すでに今シーズンで終了することが決定し、26年にわたるその歴史を閉じようとしているMARCH Cupだが、その人気は衰えるどころか、逆に盛りあがりを見せているようで、今回のスクールでは53名もの受講生が参加。そのうち10名が新たにMARCH Cupに出場を予定しているドライバーだ。
また2名が参加したDクラスは、今回講習時の題材として従来からのデータロガーとドリフトボックスに加え、インカー映像を新たに導入。ステアリングの切りかたやブレーキの踏み方、そしてシフトダウンの方法などもチェックできるようになった上に、データロガーからのスピードや前後左右Gと、ドリフトボックスからのライン取り、そして撮影した映像をシンクロさせることによって、より細かく、具体的にアドバイスすることが可能となった。
スクール当日には、まず全体の開校式と注意事項などの説明後、各クラス別に分かれてのグループ講義が行われた。その後、Dクラスではサーキット走行におけるルールやマナーなど基本的な事項、カップカーの操作説明があったのち、いよいよ藤井誠暢講師による先導走行となる。ここでは、藤井講師の後ろを生徒たちが付いていくことで、ライン取りやブレーキポイントなどを学ぶことができる。
1回目の走行は1時間の枠が設けられていたが、その間Aクラスはフリー走行、またB/Cクラスではフリー走行の他に、受講生が星野・田中両講師がドライブする同乗走行も行われた。これはプロのテクニックを間近に見ることで、自分とどこが違うのか? ということを理解し、その後の走行に役立てることができる有効なレッスンだ。
そして昼食をはさんだ後、再びグループごとに分かれての講習となった。ここでDクラスは、先ほどの走行時のデータをプロジェクターでスクリーンに映し出し、藤井講師から個別にアドバイスを受けることとなったが、藤井講師は「ブレーキはまずまずですが、コーナーでクリップにつけていないのが気になります。特にコカ・コーラコーナーと100R、そしてダンロップなどでは、ちゃんとインにつけていないと次のコーナーへのライン取りが苦しくなるし、タイムにも影響が出やすいので重要です。あと最終コーナーもストレートスピードを上げるためにしっかりとクリップにつけるよう心がけてください」とコメント。さらにインカー映像からは「コカ・コーラコーナーではステアリングを切るのが遅いです。もっと手前の位置からゆっくりと切り始めるようにすれば、結果的にコーナーのRを大きくできて、高いスピードを維持することができます。このあたりを注意して次の走行に臨んでください」とアドバイス。このあたり早速映像を使ったレッスンによる効果が現れたようだ。
Dクラスの2回目の走行は、藤井講師による同乗走行と、1回目と同じく先導走行、そしてフリー走行というスケジュールとなっていたが、ここではその直前のアドバイスがかなり効いたのか、両ドライバーとも着実にレベルアップを果たしていた。今回から導入した新しいレッスン方式の成果が、まさに発揮されたといえるだろう。藤井講師は「今までのデータロガーとライン取りだと、例えば問題のある箇所で、ドライバーが実際にどんな操作をしているのかがわかりませんでしたけど、今回のスクールではインカーの映像を見比べることで、その原因を知ることができるのは非常にありがたいですね。これで今までより一層効果的なレッスンができると思いますよ」と、今回の新プログラムに満足している様子だった。
こうして無事プログラムを消化した今回のスクールだったが、その締めくくりとして行われた閉校式では、影山・星野・田中の3人の講師から、走行中のマナーの悪さについて指摘される部分もあった。この点に関しては参加する全ドライバーが、必ず意識しなくてはならないこと。ここで得たテクニックや教訓を生かし、ぜひともマーチカップ最終の年で、スポーツマンシップに則った、素晴らしいレースを見せてもらいたいものだ。
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MARCH Cupに出場している友人からの勧めで、レンタル車両のDクラスに参加した金子さんは、昨年の11月に引き続き2回目のスクール受講。残念ながら今シーズンのMARCH Cup参戦を目指しているのではなく、単に自分自身のドライビングテクニック向上を目的としているようだ。 「ちょこちょこいろいろな走行会に行くよりも、プロドライバーが教えてくれるし、リーズナブルだし、確実にレベルアップしたことを実感できるのがいいですね。どこが悪いとか全部教えてくれるので、自分のドライビングを見直せるのもいいです。普段古いクルマに乗っていて、シフトダウンをするときにダブルクラッチをしているので、カップカーでも同じようにしていたんですけど、藤井講師からその必要はないと指摘されましたし。クルマに関しては、直線はそれほどではないですけど、コーナリングスピードがメチャクチャ速い。もちろん性能差がないですから、腕の勝負というのも魅力だと思います」と語ってくれた。また金子さんは、スクールそのものも今年が最後になってしまうのも残念がっていたようだ。

今回スクール初参加となる伊藤さんは、FJとF4レース経験がある本格派ドライバーだ。フォーミュラカー以外のカテゴリーに興味をもったことがきっかけで受講したという。 「フォーミュラだと、一応ガレージの方とかが走り方を教えてくれるのですが、あまり具体的ではないんですよ。このスクールはプロドライバーから、自分のドライビングに関してちゃんとした意見を聞ける場所なので参加しました。FFは初めてだったんですが、まずはハコ車ゆえの大きい動きにビックリしましたね。そういった荷重を意識できただけでも受講した甲斐がありました。何よりも単時間でこれだけ自分がレベルアップできたのは非常によかったです」と、コメント。今シーズンはMARCH Cup West Japan Seriesに出場しているドライバーとレースカーを共有しつつ、East Japan Seriesにエントリーする予定という伊藤さん。マシンに慣れてくれば、上位に進出してくる可能性は大いにあるだろう。
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